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犬は嫉妬でやきもちをやく
犬も人間と同じように、自分の愛情を寄せる相手が自分以外の動物や人と仲良くしているときに嫉妬を抱きます。これは、犬がもともと群れを成して行動し、社会的なつながりを重視してきたことに由来するものです。突如現れた新しい存在にこれまでの秩序が乱されたり、力関係が変わったりすることを嫌う心理が、やきもちや嫉妬といった感情として表れ、問題行動を引き起こすケースがあります。
犬がやきもちをやくのはどうして?
では、犬がやきもちをやく原因は何でしょう。ここでは、犬の嫉妬の原因と嫉妬の対象になりやすいものをいくつか挙げ、解説します。
飼い主の興味関心がほかの動物や人に向いている
犬は、飼い主の気持ちに敏感です。飼い主の興味や関心がほかの動物や人に向いている場合、寂しい、構ってほしいという気持ちが募り、やきもちをやいてしまうのです。犬が実際にどういった相手にやきもちをやくのかを、以下に挙げていきます。
他の犬
散歩の最中に出会った犬の頭をなでるだけでも、犬はやきもちをやきがちです。飼い主が好きであればあるほど、知らない犬を飼い主がなでることに抵抗があり、ほかの犬が飼い主に近づくだけでも嫉妬することがあります。 自分がなでた犬に吠えたり噛みついたりしようとする場合は、なるべく急いで引き離すようにしましょう。
新しいペット
これまで自分以外のペットがおらず、飼い主の愛情を独占してきた犬の場合、新しいペットが迎え入れられると、激しく嫉妬心を燃やすことがあります。飼い主が自分以外の世話をすることが嫌だという感情が生まれるためです。新しいペットが子犬の場合は、世話をする時間が長くなるため、やきもちの度合いも強まります。
赤ちゃん
飼い主の家庭に赤ちゃんが生まれたとき、家族の関心の多くが赤ちゃんに向かうことで、飼い主の生活が赤ちゃん中心になったと敏感に感じ、やきもちをやくケースが多くあります。飼い主が自分以外の対象に愛情を注ぐ寂しさや悔しさといった感情は、第二子が生まれたときの第一子の気持ちと変わらないのかもしれません。
恋人や来客
飼い主が、恋人や親しい人と過ごしているとき、犬が嫉妬心むきだしで間に割って入ることがあります。これは、知らない人がテリトリーに入ってきたばかりでなく、飼い主と親しげに過ごしていることに、警戒心や嫉妬心を抱いているためです。来客に吠える場合にも、嫉妬の感情が含まれていることがあるため、注意してみておきましょう。
犬が嫉妬したときの行動とは
実際に犬がやきもちをやいたときには、どんな行動をとるのでしょうか。ここでは、犬が嫉妬したときにとりがちな行動5つを挙げ、解説します。
甘える
飼い主と親しくしている相手や関心を向けている相手との間に割って入ったり、自分のおもちゃを持ってきて遊んでもらおうとしたりする、飼い主の手や足などをなめるといった行動は、犬の甘えたいという気持ちの表れです。「自分を見てほしい」「自分に構ってほしい」という気持ちから、飼い主の喜ぶ行動をとろうとするものと考えられます。
ふさぎこむ
自分以外の存在に飼い主の視線がいっているとき、犬がほかの部屋に移動してしまったり、ふて寝をしたり、とふさぎこむことがあります。一見不機嫌ともとれる行動は、犬が落ち込んでいる証拠です。やきもちをやくあまり落ち込み過ぎて、体調になんらかの異変をきたすこともあるため、体調の変化が見られた場合はできるだけ早く病院に連れていきましょう。
嫉妬の対象に攻撃する
嫉妬の感情が大きくなると、嫉妬する対象に吠えたりうなったりすることがあります。ここで大切なのは、飼い主が大声で反応しないことです。反応してしまうと、いたずらをすれば自分に構ってもらえると考えてしまいがちです。ただし、嫉妬する対象が赤ちゃんや子犬である場合は、怪我をさせないように注意しておきましょう。
ものを壊す
嫉妬する対象がものである場合には、犬がその対象を壊そうとすることも。家人が留守をしている間にリモコンが噛まれていたり、よく手にするものが壊されていたりしたなら、犬の嫉妬を疑うべきでしょう。また、嫉妬だけでなく、ストレスから破壊行動にいたる場合もあります。
わざとトイレを失敗する
普段はトイレの失敗などをしないのに、飼い主の関心を引きたくて、わざと粗相をしてしまうというケースもあります。ただし、トイレでの失敗が長期間続く場合は、嫉妬が原因ではない可能性もあります。病気が原因の場合もあるため注意して様子をみて、場合によっては病院に連れて行きましょう。
犬がやきもちをやいたときの対処方法
犬のやきもちがさまざまな行動になって表れたとき、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、飼い主が知っておきたい対処方法4つを挙げ、解説します。
愛犬を優先する
犬の嫉妬は、飼い主の関心が自分から離れるのではないかという焦りや不安から生まれるものです。やきもちをやいたときの対処方法として大切なのは、日々のさまざまなシーンで愛犬を優先し、家族という集団の中で愛犬の順位が変わらないとわからせてあげることです。愛犬を優先することで、不安を和らげてあげましょう。
ストレスを発散させる
やきもちをやくことは、犬にとってはストレスがたまることです。ストレスをためておくと、問題行動が悪化する場合があるため、散歩や運動などでストレスを発散させてあげましょう。適度な運動をしたり飼い主とのコミュニケーションの時間をとったりすることで、ストレスが発散できるとともに、不安を軽減できます。
叱らない
嫉妬心からさまざまな問題行動を起こす愛犬を前に、つい大声を上げて叱ってしまうという人は少なくないでしょう。しかし、叱ることで犬に余計なストレスを与え、問題行動がさらにエスカレートするケースがあります。大切なのは、問題行動に対しても冷静に対応することです。さらに、問題行動を止めたときは、しっかりと褒めてあげることを意識しましょう。
毅然とした態度をとる
嫉妬による問題行動がエスカレートした場合でも、大声を出してはいけません。大声を出すことで、構ってもらっていると勘違いすることがあります。声を荒げず注意し、毅然とした態度で接するよう心がけましょう。場合によっては、無視することも選択肢のひとつです。
環境の変化があるときはとくに注意しよう
赤ちゃんが生まれたり、新しいペットを迎え入れたりと環境が変化するときは、犬がやきもちをやきやすくなります。環境の変化がある場合は注意が必要です。犬と意識的にコミュニケーションをとり、「あなたが大切」というメッセージを伝えることで、嫉妬心を抱かずにすむようにしてあげましょう。
まとめ
人と同様、犬もやきもちをやき、嫉妬します。自分に向けられていた関心がほかの動物や人、ものにうつったと感じたとき、なんとか飼い主の目を自分に引き戻そうとさまざまな行動をとることがあります。やきもちが原因の問題行動には、コミュニケーションを心がけるなどして犬の気持ちに寄り添うことで対応してあげてください。
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