目次
犬のダイエットは必要?
愛犬の体重増加を心配している飼い主さんは多いのではないでしょうか。ここでは、犬はどのような状況においてダイエットが必要と考えられるか、体重や病気などの健康面から具体的に解説します。
愛犬にとって、ダイエットが必要な状態かどうかを確認
犬は自分の健康状態を把握することが難しいため、愛犬にダイエットが必要な状態かを調べるのは、飼い主さんの役割です。適正体重に対して、15%以上増加していたら、肥満の可能性があるといわれています。ただし、犬種によって体格は様々なため、注意が必要です。
大型犬以外は1歳から体格はそれほど変わらないため、普段から体型や体重チェックをしておくようにしましょう。適正体重を超えている場合は、ダイエットが必要かどうか医師に確認する必要があります。
適正体重を知る
ダイエットするかしないかを決めるためには、犬の適正体重を知る必要があります。それでは適正体重をどのように調べればいいのでしょうか。大型犬以外なら1歳から体型がほとんど変わらないため、普段から体重をチェックしておき、適正体重よりも15%以上増えていたらダイエットが必要です。
また、BCS(ボディコンディションスコア)という指標があるため、BCSに従って食事量を調整すると健康を維持できるでしょう。
病気じゃないか確認する
実際にダイエットを始める際は、その前に犬の体調を確認することを忘れてはいけません。病気中にダイエットすると、さらに体調を悪化させてしまう可能性があります。ダイエットを始める前には動物病院を受診するようにしましょう。
犬種や年齢によって太りやすいなどの体質の違いがあるか?
狩猟犬など運動量が必要な犬種は、運動させないと太りやすいため注意が必要です。また、どんな犬でも去勢や避妊すると太りやすくなります。小型犬に対して中型犬や大型犬の感覚でおやつをあげることも、太る原因になるため気をつけましょう。シニア犬は運動量が減ってくるため、太りやすい傾向にあります。
愛犬の肥満につながる原因は?
愛犬が肥満になってしまう原因にはどんなものがあるのでしょうか。以下で解説します。
1日の目安となる摂取カロリーを超えてしまっている
1日に消費するカロリー以上にカロリーを摂取してしまうことが肥満の原因です。愛犬の1日に必要なカロリーの目安量を把握し、それを上回らないように食事を与えていくことが太らないための重要なポイントです。
運動量が不足している
犬種によって必要な運動量は違います。そのため、室内遊びで十分足りると思っていても、本来必要な運動量に足りていない場合もあります。必要な運動量をしっかりと調べて、散歩など十分な運動をさせてあげましょう。
愛犬が肥満になってしまうことで生じるリスク
愛犬が肥満になってしまうことで、どのようなリスクが生じてしまうのでしょうか。以下で解説します。
関節への負担が増える
肥満になって体重が増えると、その分、膝などの関節に負担が増加します。関節炎やヘルニアなどになってしまうと、ダイエットのために運動させることも難しくなるため、肥満にならないように管理してあげることが大切です。
心肺機能への影響が出る
脂肪が増えることで、心肺機能へ影響がでることも大きなリスクのひとつです。体内の血液循環も悪くなり、気管が脂肪で押されることによって呼吸が苦しくなるリスクもあります。少し動いただけで犬がぜーぜーしている場合は、ダイエットを検討しましょう。
糖尿病の発症を促す
人間が肥満になると、糖尿病になるリスクがありますが、犬にも糖尿病があるため太りすぎには注意が必要です。肥満は万病の元と呼ばれるように、そのほかにも様々な疾患が生じる可能性が高くなります。
問題行動につながる可能性がある
満になることで、問題行動につながる可能性もあります。上記の太っていることから生じる関節への負担や心肺機能への影響、様々な疾患などの体調不良がストレスの原因となり、吠えたり噛みついたりするといった問題行動へ発展してしまう可能性があります。問題が発生する前に肥満を解消させる必要があるでしょう。
犬のダイエットに役立つ方法と注意点【食事編】
犬のダイエットに役立つ方法として、食べすぎが原因の場合の対策を考えていきましょう。
愛犬にとってちょうどいい量の食事・おやつを与える
愛犬にとってちょうどいい量の食事やおやつを与えるようにするのがダイエットの基本です。食事量を適正に保つことで、体重が増加するのを防げます。以下でその方法を解説します。
適正体重、1日の必要なカロリー、食べているフードの量を把握する
愛犬にとっての適正体重や1日に必要なカロリー量、食べているフードの量を把握する必要があります。ドッグフードのパッケージに書いてある数値はあくまで目安であり、適正量には犬種差、個体差があるため、愛犬にあわせて食事の量を調整しましょう。
食べ過ぎてしまう場合には、1日の適正量を何回かにわけて与える
犬は基本的に与えただけすべて量を食べてしまう動物のため、あらかじめ1日の食事量を決めておいて、それを複数に分けてあげるという方法もあります。また、おやつをひと口で丸呑みしてしまい、与えても満足できない場合は、ひと口の大きさを少なくし、回数を増やしてあげるといいでしょう。
1日分の食事とおやつを保存容器にわけておく
上記で決めておいた食事量を保存容器に分けておくと便利です。1日分の食事、おやつ、ごほうびをすべてこの容器から取って与えるようにすると、決められた食事量以上のカロリー摂取を防ぐことにつながるでしょう。
ダイエット用のフードに代える方法もある
普段与えている食事を、ダイエット用のフードに変える方法もあります。食べる量を変えずに摂取カロリーだけ減らせるため、愛犬の満足度を下げずにダイエットさせられるでしょう。
急に食事を減らすとストレスがたまってしまうので注意
ダイエットのためとはいえ、急に食事量を減らしてしまうと愛犬のストレスがたまってしまいます。急な変化は、心身に悪影響を与えてしまう可能性があるため、いきなり減らすのではなく、徐々に減らしていくようにしましょう。
犬のダイエットに役立つ方法と注意点【運動編】
犬のダイエットに役立つ方法として、運動不足が原因の場合の対策を考えていきましょう。
愛犬に適した運動メニューを考える
ダイエットといっても、ただやみくもに運動させるだけではかえって愛犬の身体に負担をかけるだけになってしまうことがあります。適正な運動量がどのくらいかを調べて、愛犬にあった方法で運動させるようにすることが大切です。以下で、運動プログラムやおすすめの運動方法について詳しく解説します。
犬種特性から考える
運動プログラムや散歩メニューを考えるときは犬種特性を踏まえて考えるようにしましょう。小型犬だから室内遊び中心、シニア犬だからあまり運動させないように……など自分の考えで決めつけないようにしましょう。
持久力がつく筋肉を育てることが脂肪の燃焼に役立つ
人間のダイエットと同じように、筋肉づくりをすることがダイエットには役に立ちます。成犬でもシニア犬でも運動方法に大きな違いはありません。長時間の散歩や水泳などの方法が身体に負担をかけづらいためおすすめです。
長時間のゆっくりとした散歩がおすすめ
長時間のんびりと歩き続ける散歩がおすすめの運動メニューです。長時間が難しい場合は、1日3回20分ずつわけて散歩するという方法もあります。ただし、急に激しい運動をすると骨関節に負担をかけてしまいます。体重が重くなると運動するだけで怪我のリスクが高まるため注意しましょう。
専門家指導のもと、水泳など水中での運動をする方法もある
重い身体でも関節に負担をかけないで運動する方法としては、水泳など水中での運動がおすすめです。動物病院で指導してもらえるプログラムがある場合は、専門家指導のもとで水泳してみるのもいいでしょう。
日常生活の中でできる運動を大切にする
日常生活の中で運動量が少ないと、体重が増えてしまうため注意が必要です。逆に、日常生活の中でもできる運動を大切にするといいでしょう。一緒に遊ぶ時間を増やすだけでも運動になり、おすわりや伏せを繰り返せば十分なエクササイズになります。また、家の中での移動距離を長くするのもいいでしょう。
室内での運動は天気に影響されることがないため、運動しやすい環境を作り、日常生活でできるだけ運動できるようにしてあげましょう。
急に激しい運動をするのはNG
いきなり激しい運動をさせてしまうと、身体を痛めてしまう可能性があります。重い身体は関節に負担をかけるため、徐々に運動させるようにしましょう。また、暑い季節は熱中症などのリスクもあります。季節ごとの対応も考えて運動メニューを決めましょう。
犬のダイエットを成功させるコツ
犬のダイエットを成功させるにはどうすればいいでしょうか。ダイエットのコツを以下で紹介します。
時間をかけて体重を減らしていく
急激に体重を減らそうとすると、身体に負担をかけてしまうため、ケガや病気になってしまう可能性が高まります。3~4ヶ月、半年~1年など、時間をかけて徐々に減らしていくことを意識するといいでしょう。
飼い主さんの食事や運動に対しての心構えで体重は減る
愛犬のダイエットの成功は、飼い主さんをはじめ、家族の心構えにかかっています。「愛犬が喜ぶから」という理由でおやつや食事を与えすぎたり、暑さや寒さを理由に散歩が少なくなってしまうと、体重はいつまでたっても減りません。愛犬の健康を守るため、相応の覚悟を持ってダイエットに取り組むことが大切です。
遊ぶ回数を増やすだけでも体重は減る
前の項で説明したとおり、特別なことをしなくても日常の中で取り入れられる運動もあります。愛犬と遊ぶときに工夫してあげるだけで、体重を減らすことは可能です。楽しく体重を減らすために、遊ぶ回数を増やしてあげることもおすすめです。
ダイエットは楽しみながら行う
ダイエットを成功させるには、楽しく行うことが重要です。愛犬の知らない道を散歩したり、途中でボール遊びをしてあげたりすることも楽しみにつながるでしょう。ダイエットを意識しすぎて、飼い主さんがピリピリしてしまうと、愛犬のストレスになってしまいます。お互いに楽しい気持ちでダイエットに向きあうことが最も大切なダイエットのコツといえるでしょう。
まとめ
体重をコントロールするのは健康維持や健康促進、愛犬に長生きしてもらうために重要です。愛犬が肥満になると、関節や心肺機能に負担がかかり、ケガや病気にかかりやすくなります。適正体重や適正カロリー量を調べ、運動や食事を管理してダイエットする必要があるでしょう。
室内で運動するためには運動しやすい床が必要です。多数の施行実績をもつフロアコーティングの老舗「愛犬の床」は愛犬を関節病から守る劣化しづらいフローリングが施行できます。愛犬の健康維持に興味がある方は、見積依頼や資料請求してみてはいかがでしょうか。