フローリングが滑ると起こりやすいトラブル
ここでは、フローリングが滑る場合に起こりやすいトラブルについて、具体的に解説します。
転んでケガをする
滑りやすいフローリングでは、足を滑らせて転ぶ恐れがあります。特に、子供や足腰が弱い高齢者がフローリングで滑った場合、ケガにつながる可能性が高いため、気をつけなければなりません。また、骨が細い小型犬や好奇心旺盛な子犬も、滑って骨折する可能性があるため注意が必要です。
動物の足腰に負担がかかる
犬だけでなく、猫やうさぎなどの動物は、フローリングで滑りやすいといわれています。室内でペットを飼っている場合、フローリングで滑ると膝や腰に大きな負担がかかります。具体的には、膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂、変形性関節症、椎間板ヘルニア、股関節形成不全など、さまざまなリスクに陥る可能性があるため要注意です。 滑って転倒したせいで、ペットが骨折などのケガを負うケースもあります。
フローリングが滑りやすくなる原因
ここでは、フローリングが滑りやすくなってしまう原因について、代表的なものを解説します。
ワックスがはがれている
ワックスには床を滑りにくくする効果がありますが、塗ってから長い時間が経過すると少しずつはがれてきます。ワックスがはがれたところはつるつるしているため、その部分を踏めば滑る可能性が高いです。ワックスを最後に塗ってから時間が経っている場合は、注意しなければなりません。
シリコンスプレーが付着している
窓や引き戸の建てつけが悪く、滑りをスムーズにするためにシリコンスプレーを使用することも原因のひとつです。窓や引き戸に吹き付けたシリコンスプレーが誤って床にも付着すれば、フローリングが滑る原因になります。シリコンスプレーを使用する際は新聞紙やチラシなどを床に敷き、フローリングに付着しないように気をつけましょう。
油汚れが付着している
油汚れの付着も原因にあげられます。キッチンやダイニングテーブルの周辺には、食事の油汚れがはねて付着している場合があります。気がつかずに油汚れを踏むとさらに油分が広範囲へ行き渡り、フローリング全体が滑りやすくなります。特に、焼肉や揚げ物など油が飛び散りやすい料理をしたときは、床の油汚れをしっかり拭き取ることが大切です。
フローリングに滑り止めを施す方法
ここでは、フローリングに滑り止めを施す方法について詳しく解説します。
滑り止め用のワックスを正しくかける
ワックスを塗れば、フローリングの全面に滑り止めの効果を施せます。ワックスは少しずつはがれてくるため、定期的に塗り直してください。ただし、古いワックスの上から新しいワックスを塗ると滑りやすくなります。古いワックスをはがしたうえで、改めて新しいワックスを塗り直しましょう。
フローリングの上に滑り止めシートを敷く
ワックスを塗ることが難しい場合は、滑り止めシートを敷くとフローリングが滑りにくくなります。シートそのものもずれにくく、しっかり滑り止めの役割を果たしてくれます。はさみで簡単に切れるものも多く、部屋にあわせて自由な形やサイズにすることも可能です。さまざまな商品のなかから使いやすいものを選んでください。
ジョイントマットを並べて敷く
小さなマットを組み合わせて使用するジョイントマットにも、滑り止めの効果があります。衝撃も吸収できるため、滑りにくくするだけでなく足音も響きにくくしたい人におすすめです。仮に転倒しても、体への衝撃を抑えてケガを防止できます。組み合わせにより好きな大きさにできるので、置きたい場所にあわせてサイズを調整できます。
フロアコーティングを依頼する
より美しく滑り止めの効果を施したい場合は、フロアコーティングがおすすめです。フロアコーティングは、紫外線硬化塗装で床の表面を覆う方法です。高い滑り止め効果を期待できるため、家庭だけでなくホテルや病院などでも取り入れられています。基本的に業者に依頼して行う必要があり、プロがきれいに仕上げてくれます。
油汚れをきれいに拭き取る
調理や食事の際に油がはねたときは、必ずきれいに拭き取りましょう。少しでも油分が残っていると、床が滑る原因になります。油汚れは乾いた布で拭き取るのではなく、水で薄めた中性洗剤を布に染み込ませて拭き取りましょう。その後、さらに水拭きと乾拭きを行います。少し手間がかかりますが、汚れるたびにきちんと拭き取ることが大切です。
愛犬の足に滑り止めを施す
フローリングで滑らないようにするために、床ではなく愛犬の足に施せる対策もあります。たとえば、滑り止めを目的とした肉球クリームを塗ったり、犬用の靴下を履かせたりすることも効果的です。滑り止めになる足裏シートも販売されています。また、愛犬の足裏の毛や爪が伸びていると滑りやすくなるため、きちんと整えてあげましょう。
フローリングの滑り止めについて知っておきたいこと
ここでは、フローリングに滑り止めを施す際に知っておきたいことを解説します。
滑り止めを施す頻度
滑り止めを施す頻度は、対策方法によって異なります。たとえば、ワックスを塗り直すべき頻度は、半年に1回程度です。それに対してフロアコーティングは、一度施工すれば10~30年程度もちます。また、シートやマットなら簡単に取り外しができ、洗濯してきれいな状態を保てます。ただし、汚れがひどくなったり劣化したりすれば、買い替えを検討しなければなりません。
フローリングのお手入れ方法
どのような滑り止め対策をしている場合でも、基本的に床が汚れたらすぐに拭き取ることが大切です。また、特別汚れが気にならなくても、定期的に水拭きと空拭きをしたほうが滑りにくいフローリングを維持しやすくなります。
まとめ
フローリングの床が滑る原因は、さまざまなケースが考えられます。滑りにくくする方法も複数あるため、状況にあわせて取り入れましょう。特に、フロアコーティングはフローリングを滑りにくくするだけでなく、傷もつきにくくするためおすすめです。 「愛犬の床」は、犬との生活に適したフローリングを実現するためのフロアコーティングを施工しています。フロアコーティングの老舗であり、多数の施工実績があります。愛犬のためにフロアコーティングを施し、安心して暮らせる環境を作ってあげましょう。