目次
犬が脱走しやすいタイミングとは?
愛犬が脱走してしまうタイミングには、次のようなケースが多くみられます。
- 雷などの愛犬が苦手とする音によってパニックを起こした
- 散歩中に首輪が外れた、愛犬のトイレ処理中にリードを離してしまった
- 玄関のドアを開いたときや、車に乗せるタイミング
- 屋外で飼っている場合は、リードや鎖が破損してしまった
以上が脱走しやすいケースなため、十分な注意が必要です。
犬が脱走する原因
愛犬の脱走には原因があります。ここでは、愛犬が脱走してしまう原因をいくつか紹介します。
犬の本能
狩猟本能
犬は本能的に獲物を追いかける習性があります。そのような犬の狩猟本能が脱走の原因のひとつと考えられます。飼い主さんと楽しく散歩をしているときに、愛犬が鳥や猫などを発見した場合、これらの動物を獲物であると認識し、突発的に走り出して脱走するというケースが多くみられます。
脱走しないように、楽しく散歩していてもリードをしっかりつかんでおく必要があるでしょう。
メス犬のフェロモンへの反応
子孫を残す生殖本能もまた、脱走の原因のひとつになりえます。愛犬がオスだった場合、メス犬のフェロモンに反応して追いかけてしまうケースがあるのです。もしも愛犬を去勢していないのなら、散歩中にメス犬を追いかけてしまわないように注意を払っておきましょう。
好奇心
好奇心旺盛な犬は、脱走のリスクがあるため注意が必要です。外界に興味をもつあまり、ドアを開けた瞬間などに飛び出していってしまうケースがあります。風景や匂い、さまざまな音が愛犬の好奇心を刺激するため、ドアを開けたりリードを外したりする際には十分に注意しましょう。
遊び感覚
リードを外したり、ドアから飛び出してしまったりしたとき、飼い主さんが慌てて追いかけた結果、さらに脱走劇が大規模になる可能性があります。これは犬が飼い主さんと追いかけっこをして遊んでいると錯覚してしまう場合があるからです。このケースは癖になる場合もあるため、注意が必要です。
ストレス
運動不足によるストレスが脱走の原因になる場合があります。狭いゲージの中で過ごす時間が長いと、犬はストレスを溜めやすくなります。散歩が不十分だった場合も同様です。ストレスが溜まっていくと、前述のタイミングで愛犬が脱走を試みてしまう可能性があるため、散歩や遊びでしっかりとストレスを発散させておく必要があるでしょう。
パニック
雷や工事、地震などの音に怯えて愛犬がパニックを起こすと、脱走のリスクが高まります。パニックが原因の脱走は、臆病な性格の犬に多くみられるケースです。ノーリードで散歩をしている最中にパニックを起こして走り出し、そのまま脱走してしまうケースも多くみられるため、ノーリードの場合は特に注意が必要です。
首輪の緩みやリード類の破損
首輪が緩んでいた場合、散歩中に脱走してしまう可能性があるため、首輪の緩みには特に注意しましょう。屋外飼いの場合、リードや鎖が破損して脱走に繋がるケースも多くみられます。定期的に点検をするといいでしょう。
愛犬が脱走して迷子になるのを未然に防ぐ方法
愛犬が脱走する原因には本能やパニックなど防ぐのが難しいものが多くあります。それでは、脱走を未然に防ぐにはどうすればいいでしょうか。
飼育環境を見直す
愛犬を物理的に脱走できないような環境づくりをしましょう。フェンスや柵などを設置したり、来客時などドアを開閉する際には愛犬をハウスに入れたりするなど、飼育環境を変えることで脱走リスクは下げられます。戸締りの徹底や首輪のサイズ調整も忘れてはいけません。
また、屋外飼育は脱走リスク以外にも犬にとって心身のストレスや病気の原因にもなってしまうため、できれば室内飼育に切り替えるといいでしょう。
しつけを徹底する
愛犬へのしつけを徹底し、どのようなときでも指示に従うようにします。「おいで」「待て」といった指示は、散歩中などの屋外で脱走した場合に有効です。愛犬がパニックになってしまって突然走り出してしまっても、指示を出すことで反射的に従わせ、落ち着かせることができれば、脱走は防げるでしょう。
ノーリードでの散歩は避ける
ノーリードでの散歩は、散歩中に愛犬が突然走り出して脱走してしまう大きなリスクを抱えているため、避けることが大切です。リードをつないでいても犬の勢いで手を放してしまう可能性もあります。飼い主さんはリードを手にしっかりと巻きつけて持つようにしましょう。
犬に身元を識別できるものをつける
万が一愛犬が脱走してしまっても、「鑑札」やマイクロチップなど個体識別ができるものを身につけておけば、保護してくれた人から連絡がくる可能性があります。また、脱走のみならず災害時にはぐれてしまった場合にも役に立ちます。
迷子対策アイテムを使用する
愛犬の迷子対策アイテムには、さまざまなものがあります。迷子対策アイテムを活用するのも脱走を防ぐのに有効でしょう。捜索に便利な発信機などのアイテムを装着させれば、脱走後の居場所を見つけるのに役立ちます。迷子対策アイテムには、アプリと連動して探せるものなど、豊富な種類があるため、飼い主さんと愛犬に相応しいものを身につけましょう。
災害対策付き迷子札|my-go
愛犬の身につけておくことで、迷子や災害で困ったときに飼い主さん同士が連絡を取り合って助け合いができる無償サービスです。捜索依頼を出すときや、災害時に助けあうことができるため便利です。
登録料無料のプロフィール登録が可能|ペットプロフ
迷子や災害時に備えてペットの情報を登録できるサービスです。PET-IDタグを身につけておけば、愛犬を発見してくれた人から連絡がもらえる可能性があるため、登録して損はないでしょう。
※参考:ペットプロフ |ペットのおうち【月間利用者150万人!】
愛犬が脱走した場合にまず行うべきこと
対策をとっていても、どうしても防げない脱走もあるでしょう。ここでは、愛犬が脱走してしまった場合に行うべきことについて解説します。
犬が脱走した方向は必ず覚えておく
愛犬が脱走していった方向を必ず覚えておくようにしましょう。最後に走り去っていった方向で見つかるケースが多いため、慌てずにしっかり記憶しましょう。捜索依頼を出す際にも役立ちます。
保健所や動物管理センターに連絡する
犬を保護してくれる可能性がある施設に問い合わせてみましょう。動物管理センターの所在は都道府県によって異なるため、飼い主さんは自分が住んでいる都道府県の施設は把握しておくといいでしょう。保健所の管轄は厚生労働省のサイトで確認可能です。中型犬以上は移動距離が長くなるため、近隣の市町村にも問い合わせてみましょう。
※参考:保健所管轄区域案内|厚生労働省
警察に通報する
脱走した愛犬が、迷子犬として警察に保護されている可能性もあります。愛犬の外見を伝え、問い合わせてみましょう。問い合わせの際には、もし保護されていなくても見つかり次第連絡をもらえるように、自分の連絡先をしっかりと伝えておきます。最寄りの交番や愛犬が脱走していった方向の交番に、迷子犬のチラシを持参するのも有効です。
動物病院に連絡する
愛犬が脱走後にケガをしていた場合、保護されたうえで動物病院に届けられている可能性もあります。かかりつけの動物病院だけでなく近隣の動物病院にも連絡してみましょう。また、迷子犬のチラシを持参して、可能であれば掲示してもらうようにすると、発見してもらえる可能性が高くなるでしょう。
脱走した犬の探し方
脱走した犬を探すにはどうすればいいでしょうか。ここでは、脱走した犬を探す3つの方法を紹介します。
脱走した周辺を探す
捜索の基本は、脱走した周辺を探すことです。名前を呼びながら周辺を探せばでてきてくれるかもしれません。パニックを起こしていた場合、隠れている可能性もあるため、物陰もしっかり探しましょう。愛犬を見つけるためのコツとしては、散歩でよく行く場所を中心に探すのがおすすめです。
ネットで情報収集する
SNSやペット情報が集まる掲示板では「迷子のペットを発見したので保護しています」という情報がよく拡散されています。「迷子犬」などのキーワードで情報収集すると見つけることができるかもしれません。また、SNSで情報提供を呼びかけるのも有効です。情報が拡散されれば、捜索の役に立つでしょう。
チラシを配布する
迷子犬のチラシを作成し、近隣を中心に配布するのもおすすめです。チラシに掲載するべき情報は以下のとおりです。
- いなくなった場所
- 迷子になった犬の名前や年齢
- 犬種、毛色、体重や大きさ
- 首輪や洋服の有無
- 犬の性格
- 飼い主さんの連絡先
これらの情報は、SNSで情報提供を呼びかける場合にも使えるため、オンライン・オフライン両方から呼びかけてみるといいでしょう。
脱走した犬を捕まえるには?
運よく愛犬を発見できても、一度逃げた犬を捕まえるのは大変です。ここでは、脱走した愛犬を捕まえる方法を解説します。
犬を落ち着かせる
脱走した場合でも焦らずに愛犬を落ち着かせるようにしましょう。追いかけたり叱ったりすると、パニックが助長されて、逃げられてしまう可能性があります。また、追いかけっこだと認識してさらに走り去ってしまうかもしれません。捕まえるためには「待て」などしつけの要領で愛犬を落ち着かせるようにしましょう。
犬の気をひく
遊び感覚で脱走していた場合、愛犬の気をひいて、寄ってきたところを捕まえるという方法もあります。愛犬の好きなおもちゃやおやつを用意して、気をひいてみましょう。また愛犬の知り合いの犬に気をひかせて引たり、飼い主さんがあえて数歩逃げるフリをして、愛犬に追っかけさせたりするという方法もあります。
まとめ
愛犬の脱走は、本能やパニック、ストレスなど防ぐのが難しい原因もあるため、注意が必要です。もしも脱走してしまった場合、保護施設や警察、病院に問い合わせたり、SNSを活用したりして情報提供を呼びかけるといいでしょう。また、脱走しないような飼育環境をつくることで対策するのも有効です。
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