犬が散歩を嫌がことはある?
犬が散歩を嫌うのはよくあることなのでしょうか。実は、散歩嫌いの犬は少なくはありません。散歩があまり好きではない犬のしぐさは次のとおりです。
- 散歩に行こうとすると隠れてしまう
- リードをつけるのを嫌がる
- 散歩に出てもすぐに帰りたがる
- 散歩に出かけても動かない
愛犬が上記のようなしぐさをする場合は、散歩嫌いの可能性が高いといえます。しかし、犬の健康を維持するためには、毎日の散歩が必要です。愛犬が散歩を嫌がる原因を理解したうえで、対策を練っていきましょう。
犬が散歩を嫌がる理由とは
犬が散歩を嫌がるのには、いくつかの理由が考えられます。ここでは、犬の経験や現在の環境などを踏まえた7つの要因を挙げ、わかりやすく解説します。
散歩や外で怖い経験をしたことがある
「子犬のころに電車や車の轟音、工事現場の機械音などを散歩のときに耳にして、怖い思いをした」「かつて他の犬に吠えられるなどの嫌な経験をした」といった場合、散歩することや特定の場所に行くことを怖がるようになる可能性があります。
また、子犬の場合は、未知の行為そのものを怖がることもあるでしょう。
首輪やリードが合っていない・痛い
首輪やリードの大きさが犬のサイズに合っていなかったり、痛みを感じる部分があったりすると、散歩を嫌がることがあります。特に身体が小さな犬は、こういったケースが多く見受けられるため、犬の様子に目を配ってください。
また、子犬の場合は、散歩中に飼い主さんが強く引っ張ることで痛みを覚える場合や、リードや首輪自体に苦手意識のある場合も多くあります。
飼い主さんに対しての甘え
飼い主さんに対して犬が甘えることを覚え、歩きたくない、散歩に行きたくないと駄々をこねている可能性もあります。歩きたがらないことで飼い主さんにだっこしてもらえたり、おやつをもらえたりするかもしれないと、犬が理解している場合です。
ただし、従来散歩好きな犬が急に歩くのを嫌がるようになったときは、体調不良などが原因の可能性もあるため、注意しましょう。
病気や老化による体力低下
年齢を重ねることで、体力が低下して以前と同じようなペースで歩くことが難しく、散歩がストレスとなる場合があります。また病気を抱えていたり、足腰に怪我をしていたりする可能性もあります。
大型犬や肥満体型の犬の場合は特に、足腰に負担がかかりやすいため、歩き方に異変がある場合は、受診しましょう。
子犬のときに散歩へあまり行かなかった
社会性を発達させるには子犬の時期が重要です。子犬のときにあまり散歩させず、家の中で過ごすことが多かった場合は、なかなか散歩に行こうとしないかもしれません。徐々に慣れさせるつもりで対策を練りましょう。
保護犬だった
保護犬であった成犬を引き取った場合、よく見受けられるのが散歩への恐怖心です。散歩をする習慣がなかったり、過去の経験から散歩を嫌がったりするケースもあります。
天気が悪い・暑い
犬は暑さに弱いため、真夏に外に行きたがらない場合も少なくありません。また、低気圧や雨を嫌って、散歩を嫌がるそぶりをみせることもあるでしょう。寒さに弱い犬種もあり、冬場に外出をしぶることもあります。
犬が散歩を嫌がるときの対応策
愛犬が散歩を嫌がったり、外出をしぶったりする際は、どのような対応策を講じればいいのでしょうか。ここでは、6つの方法を解説していきます。
外の景色に慣れさせる
子犬の段階であまり散歩の経験がなかったり、保護犬であったりした場合はまず、外の景色に慣れることが大事です。家の窓から外を一緒に覗き景色を一緒に楽しむ、自宅の庭で遊ぶ、ドライブに連れ出すなどして、「外出すること」が「楽しいこと」だと知ってもらいましょう。
短い距離から慣れさせる
散歩嫌いや外の環境への恐怖心は、なかなか克服できるものではありません。散歩に行きたがらなかったり、すぐに帰宅しようとしたりする場合は、いきなり長距離の散歩に挑戦せず、短い距離から徐々に慣れさせるようにしましょう。
おやつなどのご褒美を利用する
しぶしぶ散歩に出かけても、一定の場所で足を止めてしまうなど、苦手としている箇所がある場合に有効なのが、おやつなどのご褒美を利用する方法です。愛犬の足が止まる場所にきたとき、大好きなおやつなどで誘ってみましょう。ただし、おやつの与えすぎには要注意です。うまくコントロールしながら、愛犬の後押しをしてあげましょう。
コースや散歩時間を変えてみる
いつもの散歩のコースで耳慣れない轟音を耳にした、他の犬に追いかけられたといった経験がある場合は、散歩コースに苦手意識を抱いている可能性も否定できません。こういうケースでは、散歩のコースや散歩に出る時間帯を変えてみるのもひとつの手です。散歩コースの変更で、得意なコースが見つかることもあるでしょう。
首輪・ハーネス・リードを変えてみる
首輪やハーネス、リードなどが原因で散歩を嫌がっている可能性があるなら、従来のものにこだわらず、柔軟に変えてみるのがおすすめです。デザインより機能性やサイズ感を重視したアイテム選びをしましょう。リードをつけて歩くのに慣れていない場合は、自宅の中で練習してみるのもいいでしょう。
散歩をしやすい日や時間を選ぶ
夏場の暑い時期は、涼しい時間帯を選んで散歩をしてみましょう。雨や低気圧が苦手な犬の場合は、無理して連れて行くと、晴れの日にも散歩を嫌がる可能性がありますので、要注意です。
犬を散歩させるメリットとは
散歩嫌いを克服し、毎日の散歩を習慣化させるメリットについても知っておきましょう。ここでは、愛犬の心身の健康や飼い主さんとの良好なコミュニケーションなどに注目し、解説します。
運動不足の解消になる
散歩する最大のメリットは、愛犬の運動不足を解消できることです。自宅で飼育している場合、日本の住環境では犬の運動量はどうしても少なくなってしまいます。毎日の散歩によって、適度な運動ができれば、肥満や病気の予防につながり、健康を維持するうえでも効果的です。
気分転換になる
室内飼いされている犬にとって、散歩中の経験はそのひとつひとつが新鮮な刺激になりえます。家の中では経験できない光景、嗅ぐことがない匂い、雨に濡れるといった経験がストレス解消につながったり、好奇心を満たしたりします。脳の活性化や気分転換、エネルギー発散の場にもなり、心の健康を維持することができます。
飼い主さんとのコミュニケーションの機会
散歩は、飼い主さんとコミュニケーションをとる大切な機会です。犬は本来、群れで生活することを好みます。仲間とともに過ごすことを重視するため、飼い主さんと一緒に散歩に行くことで、絆がいっそう深まるのです。声をかけながら散歩することで、犬も喜び、信頼関係も強くなるでしょう。
社会性を養うことができる
散歩を通じて他の犬と出会うことは、社会性を身に着けることにもつながります。社会性が発達すると、問題行動を起こすことも少なくなり、落ち着いて生活できるでしょう。
犬を散歩に連れて行くときに注意すべきこととは
それでは、より快適で安全に散歩をするうえで注意すべきこととはどのような点でしょうか。愛犬と飼い主さん、周囲の人たちの安心・安全を守るためにもチェックしておきましょう。
必ずリードをする
しっかりしつけているので、リードはなくても大丈夫と考える人もいますが、散歩の際にリードは必須です。周囲の人の安心・安全のためにも、不慮の事態への備えとしても、リードは必ず付けるようにしましょう。
熱中症に注意する
犬は、人間よりも熱や光の影響を受けやすく、夏場は熱中症にかかりやすいです。散歩中はこまめに水を飲ませる、散歩から帰ったらクールダウンさせるといった対策をとりましょう。それでも様子がいつもと異なるようなら、すぐに動物病院を受診しましょう。
急に嫌がるようになったときは病気の可能性もある
もともと散歩が好きだったのに、急に外出をしぶるようになった場合には、病気や怪我の可能性があります。散歩を嫌がったとき、いつもよりぐったりしていないか、食欲はあるか、排便は毎日あるかなどをチェックしましょう。
いつもと違う様子がある場合は、受診しましょう。
まとめ
散歩をねだったり、散歩することで大喜びしたりする犬のイメージが先行する一方で、さまざまな理由から散歩を嫌がる犬も少なくはありません。散歩にはメリットも多くあるので、愛犬の様子を見ながら散歩に慣れさせていきましょう。 毎日の散歩と同様、自宅においてもある程度の運動が可能になるよう、フロアコーティングを検討しておられる場合は、フロアコーティングの老舗「愛犬の床」がおすすめです。多数の施工実績があり、資料請求や見積もりも無料です。