子犬が吠えるのには、さまざまな理由があります。飼主さんは子犬が吠えても、むやみに叱ったりせず、適切な対応をとりましょう。この記事は、なぜ子犬が吠えるのか、どう対応したらよいのかわからないという飼主さん向けて、子犬が吠える理由と、吠えたときのしつけ方を解説します。子犬が吠えた際の対応やしつける際の参考にしてください。
1.子犬が吠える5つの理由
子犬はなぜ吠えるのでしょうか。主な5つの理由について解説します。
・要求を伝えようとしている
飼主さんを見て子犬が吠えている場合は、要求を伝えるために吠えていると考えられます。「おなかが空いた」「遊んでほしい」「散歩に行きたい」などの意思表示として、飼主さんに向かって「ワンワン」「キャンキャン」というような鳴き声を上げるケースがあります。要求にこたえてしまうと、要求があるたびに吠えるようになる可能性があります。
・不安になっている
子犬が不安になって吠えている可能性もあります。迎え入れたばかりの子犬の場合、新しい環境に不安を感じて夜鳴きをするケースも少なくありません。環境に慣れるまで数週間は夜鳴きが続く場合もありますが、夜鳴きが習慣にならないよう対応する必要があります。また、飼主さんが不在の間に吠える場合は、分離不安が疑われます。
・警戒している
インターフォンが鳴ったり、来客のたびに鳴いたりする場合は、警戒吠えであると考えられます。子犬は自分の縄張りに知らない人が来たことで警戒心が沸いたので吠えています。散歩中にすれ違った知らない人、自転車や車に向かって吠えるケースもあります。周囲に恐怖を与えたり飼主さんのストレスになったりすることもあるため、注意が必要です。
・遠吠えしている
子犬が吠える理由には、「遠吠え」もあげられます。犬の先祖はオオカミであり、自然界では群れを成して生活するのが基本です。そのため、離れた仲間とコミュニケーションをとるために遠吠えをします。近所の犬が吠える声や、救急車などのサイレンに反応して、本能として遠吠えをするケースも多くみられます。
・楽しくて興奮している
飼主さんと大好きなおもちゃで遊んでいるときなど、楽しくて興奮して吠えることもあります。これは「興奮吠え」と呼ばれ、遊ぶときのくせになってしまうこともあります。「ウーウー」とうなり始めたら、興奮吠えが始まるサインです。
2.子犬が吠えたときのしつけ方
子犬のうちにしっかりしつけをしておくことで無駄吠えを防ぐことができます。
子犬が吠えたときのしつけ方について解説します。
・要求に応じない
子犬が飼主さんに向かって要求を伝えようと吠える場合は、子犬の要求に応えないことが大切です。飼主さんは、吠える子犬と目をあわせずに無視したり、その場から離れたりしましょう。こうすることで子犬が「吠えても要求は通らない」と認識するようになります。その代わり、子犬が吠えなくなったら思いきり褒めるようにしましょう。
・犬の気持ちを切り替える
「おねだり吠え」や「歓喜・興奮吠え」「遠吠え」なら、子犬の気持ちを切り替えてあげるようにしましょう。子犬の気をそらすために名前を読んだり、「お手」や「おすわり」など、子犬ができる指示を出したりします。これらができたら褒めることを繰り返せば、「吠えずにお手やおすわりをするほうが褒められる」と認識するようになります。
・警戒心をやわらげる
来客があったときやインターフォンが鳴ったときなどの「警戒吠え」には、子犬の警戒心を和らげるような対応をとりましょう。飼主さんと触れあう時間を増やせば、子犬の安心感につながります。
・飼い主と離れる練習をする
分離不安によって子犬が吠える場合は、飼主さんと離れる訓練をしましょう。いきなり長時間離れたりせず、最初は数十秒から始め、数分、1時間、数時間のように徐々に時間を長くします。室内でも一匹で落ち着いて過ごせるようケージに入れたり、飼主さんが子犬と一緒に寝ないようにしたりするのもよいでしょう。
・安心して眠れる環境を作る
子犬の「夜鳴き」は環境に起因することもあります。室内の温度や広さ、明るさ、寝床の設置場所などを確認し、快適な寝床環境を整えてあげましょう。飼主さんの匂いが付いているものを寝床に置くことで、子犬が安心して眠れる場合もあります。ただし、老犬が一日中吠えていたり、夜の間ずっと吠え続けたりする場合は、認知症の可能性もあります。
・来客を多くする
子犬の「夜鳴き」は環境に起因することもあります。室内の温度や広さ、明るさ、寝床の設置場所などを確認し、快適な寝床環境を整えてあげましょう。飼主さんの匂いが付いているものを寝床に置くことで、子犬が安心して眠れる場合もあります。ただし、老犬が一日中吠えていたり、夜の間ずっと吠え続けたりする場合は、認知症の可能性もあります。
・クレートに入るトレーニングをする
インターフォンに反応して吠える子犬のしつけには、クレートを使用する方法があります。インターフォンが鳴るたびに、飼主さんはクレートにおやつを入れます。すると、インターフォンが鳴るとクレートに入りたがるようになり、吠える時間が短くなったり、吠えなくなったりします。飼主さんは、インターフォンが鳴る回数を減らす工夫もしましょう。
・運動を十分にする
分離不安によって子犬が吠える場合は、運動不足が理由の可能性もあります。運動不足で不安傾向が強くなったり、エネルギーを発散できなかったりしているようなら、コミュニケーションを取りながら十分な運動をさせてあげましょう。飼主さんが外出する際は、子犬が退屈しのぎに遊べるおもちゃを置いておくとよいでしょう。
3.子犬が吠えるときの注意点
余計なストレスを与えたり必要なときに泣かなくなったりすることがないよう、
子犬が吠えたときの注意点を解説します。
叱ったり罰を与えたりしない
子犬が無駄吠えをしたからといって、叱ったり罰を与えたりしてはいけません。子犬に、「吠えたこと」と「叱られたこと」を関連付けて覚えさせてしまうと、子犬が「吠えると叱られる」「罰を与えられる」と感じて、ストレスを抱えてしまいます。叱ったり罰を与えたりすることで子犬の無駄吠えがおさまるとも限りません。
受診が必要な場合もある
子犬が、体調不良を訴えるために吠えている可能性もあります。重大な病気やケガを見逃さないよう、「いつもの無駄吠えだから」と放置せず状態を確認しましょう。食欲や元気はあるか、体調が悪そうではないか、けがをしていないかを見てみます。表立ったケガや病気がなくても、いつもと様子が違うようなら、念のため受診すると安心です。
4.まとめ
子犬が吠えることを止めさせるためには、子犬の気持ちにあわせた対応をしつつ、しっかりしつけをすることが大切です。また、飼主さんと思いきり遊んだり、快適な環境を整えてあげたりすることで、子犬が吠えなくなることもあります。室内犬なら、思い切り遊んでも傷がつかず、滑らないフローリングに変えることを検討してみましょう。
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